箸ができるまで
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製作工程
1.製材(小割)
十分に乾燥させた材をテーパーの付いた板状(板割)に製材し、板割を棒状(小割)に製材します。
次に、製材した小割を数ヶ月間乾燥させます。
2.荒削り・傷取り工程
小割を粗さの違う数種類のサンドペーパーを使い分け、色々な形(胴張り・五角・六角・七角・八角など)に削ります。
3.ガラ掛け
ほぼ箸の長さと同様の幅の、ゴムでできた帯状の輪の中に、ピッチリとすき間なく二百~四百膳位の箸を両側から入れます。
これを「がら」と呼ばれている機械に川砂を入れて、川砂がこぼれないように水をたらしてから、
回転させ、途中数回砂を足します。箸同士がこすれて表面がなめらかになるという原理です。
箸と箸がガラガラと擦れ合う音がすることから、この機械が「がら」と呼ばれているのかもしれません。
「がら」をかけた後はざるに並べ天日で一日乾かします。
4.塗り
木の風合いを活かし、水にも強くなるために摺り漆で仕上げます。
また、摺り漆は塗り直しがやりやすいのも特徴です。
※摺り漆とは
木地に漆を塗り和紙で拭き取り、数日乾かす作業を数回繰り返し仕上げる技法です。